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人はなぜ音楽を必要とするのか④

マスコミによって、政治や本当に大切なことは水あめのように、かーんたんにゆがんでしまう。
そして、サッカーはめちゃくちゃ応援するのに、日本のために戦っている人を支ることができなかった。
いったい本当にほんとうのことはどこにあるのでしょう?

あるロック専門誌は別冊のバックナンバーを並べ、政治の特集内容が正しかったと占い師みたいなことを言ってる。

僕らは競争社会に生きていて、その競争に勝たなければ生活ができない危険性がある。
ミクシィやツイッターの中で、自分のイメージ管理に追われている。

そんな2010年6月これまでの人生において素晴らしいとしか言いようのない体験をした。

小沢健二。ツアー「ひふみよ」

この世の裂け目で2000人が同時に同じ空間で一生忘れることのない体験をした。

あれだけ人の多面性について肯定してきたつもりだが、
小沢健二のアウトプットに対しすべて受け取れない自分がいたのも事実。
しかしこのコンサートでようやく、この10年の空白がすべてきれいな線でつながったように思う。

東京公演には車椅子に座り、ベレー帽にボーダーTシャツ姿の岡崎京子さんが来ていたらしい。
岡崎さんが元気な姿だったら、小沢のあの涙はなかったはずだ。

この世の生をまっとうしていくことは本当に苦しいこと。

「神様を信じる強さを僕に 生きることをあきらめてしまわぬように」

一貫して力の限り本質を追い求め真実を知ろうとし続ける小沢の活動は誰にも否定することはできない。

奇跡のような最高の夜だった。

CURVE 中村




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2 Comments

ちい  

私も24日の中野に行きました。岡崎さんの姿も拝見しました。

彼が涙を流したのは岡崎さんが彼のコンサートに来れるまで回復した嬉しさと、あの事故の日から十数年、二人の間に流れていった紆余曲折の時間を思ってなんじゃないかな?って思います。

生きる事の素晴らしさを歌う小沢君が今の岡崎さんを悲しんだりするのかな?


岡崎さんは微笑んでいらっしゃいましたよ。

2010/06/16 (Wed) 02:03 | EDIT | REPLY |   

中村  

ちい さん

ちいさんのおっしゃるとおり、僕も悲しみの涙ではないと思います。
悲しみの涙ならあそこで泣いてないと思います。
コメントありがとうございます。

2010/06/16 (Wed) 16:53 | EDIT | REPLY |   

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