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先週より告知しておりました「僕たちのzakka life」。
A Part Of Apartのスタッフ3人による雑貨のお話三部作。
記念すべき1回目は私、田中がご紹介させて頂きます。
私のお薦めする「雑貨」はVogelのラジオメーターです。

ラジオメーターとは、イギリスの物理学者ウィリアム・クルックスが光エネルギーを
運動エネルギーへと変換するために発明した実験器具です。
ガラス内の回転翼の黒い片面が、裏面よりも赤外線などの放射エネルギーを
多く吸収することで温度が上昇し、それにより黒い面の近くの空気の構成分子の・・・・
・・・難しいことは割愛しますが(説明出来ないだけです・・・)
要するに太陽などの光熱によって回転翼がクルクル回る機械のことです。
学生時代に遡りますがクルックス管を発明したのもその名の通りウィリアム・クルックスです。
(当時、クルックス管のことを「フレックス管」と何度も間違った経験があり覚えていたいました...)

「気体分子の運動量の実験」の為に作られたものらしいのですが、
難しい事に対しては中居正広ばりに貝になる私は専ら観賞用。
と、言うよりもまじまじ観ると言うよりかは部屋で一人、ただぼ~っと眺めているだけ。
しかし、その時間が自分にとってはすごく大切な時間であったり・・・

外にいる時は視覚に入るものは基本的に「動」を伴うモノばかりで何も感じないのですが、
自分の部屋の一人の時間って(時計の秒針や、テレビを除けば)
「静」のモノがほとんどで、だからこそ「部屋」はリラックス出来ますよね。
ただ、その「静」の中にポツンと「動」のものが入ると無意識にそれに身を委ね、
それがとっても心地よくリラックス出来る瞬間なのです。
ここ最近は、忙しさで時間に追われる事が多く些細な事にも焦りを感じる自分が、
このラジオメーターを眺めてると不思議と時間と自分との歩幅がゆっくりと
噛み合っていく感じがして、冷静でフラットな自分に戻れる気がします。
客観的な判断や俯瞰で物事を見れるようになるというのかな、
ラジオメーターとしての正しい使用法ではないですが、
自分にとってこれは本当になくてはならない「雑貨」なんですよね。

自分自身の「雑貨」と言うものの捉え方は年齢を重ねる毎に
大切になってきているなとつくづく感じます。もしかするとそうではなく、
幼い頃からとっても身近で大切なものであったのかもしれません。
今までそれに気が付かずにいただけなのかも・・・。
いらないものは無くそうと言う風潮の現在、自分にとって本当に必要なものは
見落としがちなちょっとしたモノだったんだなと
このラジオメーターを眺めていると感じてきますね。
BRAND:Vogel
model:Radiometer
素材: ガラス
size: d100mm x h180mm
price:¥5,775
made in Germany
A Part Of Apart 田中 一将
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