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ワタクシ的、テースト・オブ・シャーツ  番外編

シャツ


NATICのシャツトーク。後半はブランディングの話から流れるままいろいろな話題へ。
シャツの話はでてきませんが。。番外編ということで!

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カメラA: 今回「NATICはブランドをよくわかっている」という発言と
「デザインが古くならない」というワードがでましたが、もう少しつっこんで話していきませんか?


中村: そうしましょうか。ブランドってWikiで調べると、ある財・サービスを
他の同カテゴリーの財やサービスと区別するためのあらゆる概念。(あとは略します)
とあるんですよ。 簡単にいうと他との差別化ですよね。


大嶋: ブランディングですよね、求めるところをしっかり決めて向かい、
点を置き、点と点が繋がっていくと形が出来上がる。
よりはっきりとわかる形で、
それを周りに明確に提示し伝え続けていくことでオンリーワンになれる。
それがブランドとなるんですよね。
中村さん、差別化とは具体的にどんなものがありますか?


中村: 例えば、海外のインディーズのレコードレーベルは、そうだと思いますよ。
レーベルがあって、そこに所属するアーティストがいて。
それぞれいっぱいいいレーベルがあるんです。
チェリーレッド・レコード(Cherry Red Records)とか、
4AD、2TONE、ラフ・トレード・レコードとか。差別化があってシーンもできあがって。


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Pillows & Prayers


カメラA: そういういろいろな会社があってお抱えのアーティストはもちろん、
レーベルのファンにもなりますよね。



中村: セレクトショップとかも本来、同じようなものなんだけど、
さっき言ったような魅力と今は違いますよね。
もっと便利さとか、安さとかが優先順位にくるのかな。


カメラA: 昔がよかったというのはよく言うことですけど、実際どうなんですか?


中村: それは、ないと思います。それぞれの主観と距離の問題ですから。
昔がいいとか、悪いとかは言ってもしょうがない話なんですよ。
だって常に今しかないんだから。
自分が求めていた店だって思えるものは、
きっと想像を超えたところの感動にあるんじゃないですか?


カメラA: そういうお店があれば出会ってみたいもんです。


中村: 大竹伸朗さんはかなりそれに近いんですよ。自分の感動が。
過去から未来というか未知を手渡すというか。
空気中にあるヒリヒリするものを感じずにはいれないですね。
あと、前ブログでお店のことは書いた記憶が。。。
(詳しくは、こちら。「アパートから」


カメラA: もう少しおもしろいお店がやっていける環境ができればいいなと思いますね。


中村: あと、やっぱり、ものの集合体でひとつのものが完成するというのは非常に魅力的なんですよ。
僕は考え方のひとつに配列が大切だ。というのがあって、
何のとなりに何があるか、何を置くか。これだけ、気をつけています。
    

カメラA: 集合体の魅力はジャニーズにも感じませんか?


中村: SMAPとか? 
仮面ライダーが全員集まったときは、子供ながらにそれやってもうたらー! と思いましたけどね。


sburog 194


カメラA: もうひとつのテーマ「デザインが古くならない。」条件ってありますか?
   

大嶋: 芯(信念)をもってずっと作り続けるとういうこと、
変わるところもあるけど、絶対に変えないところをもつもの。
   

中村: 絶対に変えないところって?


大嶋: 今回のシャツのテーマのNATICでいうとコンセプトががっちり固められています。
NAVAL 海軍
TECHNIQUE 技巧
INNOVATIVE 革新
CONCEPT 概念
NATICの名前の由来です。
NATICを知っていて、ブランドコンセプトを知らなかった方も、
聞いただけで納得されると思います。
ここまでしっかりブランドのコンセプトを守り
やり続けているからこそ古く見えない。


中村: コンセプトが変わってたら大変だ。


大嶋: あと、服では10年以上たっても価値のあるものと認められたら
ビンテージとして新しい見方をされ、その当時より高い価値が付くモノも多くあります。
ブランドとして掲げる事柄を消費者や顧客に伝える事をやり続け、
ちゃんと伝わったって証拠だと思うんです。
消費者も信頼してるからやっぱりカッコイイ、やっぱり美しいって心から思え評価されます。
とはいえ例外もありますが、そこはマニアックな方々にしか分からない
レア物とか(笑) 


カメラA: 大嶋くんは「デザインが古くならない」と感じるものって持ってますか?


大嶋: バング&オルフセンという北欧で音響機器を昔から作る続けている所があるのですが、
今は販売されていない、カセットとかレコードとかを入れるアンプをもっています。
古くないというか、今見ても本当にかっこいいんです。 
  

中村: それ使ってるの?


大嶋: 使ってます。アンプは動いてないですが(笑)スピーカーは現役です。
これも10年以上売られているひとつです。
CDを買う人が少なくなって、もう廃盤になるそうですが。


中村: データで音楽聴くのにそろそろ疲れてきてる。店とかだとほんとに便利なんですが。


大嶋: 日本の電化製品って競争が激しく本当にスパンが早いですよね?
一年前のモデルって聞くと安くなっていないと買わない。
バング&オルフセンは同じ形、デザインのものを10年近くも売り続けることもあります。
もちろん中身は最新のものに変わっていくのですが。
競争という中で、どこかデザインでさえ使い捨てになってしまっているのかもしれないですね。 


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カメラA: 確かお店で使っているあれもバング&オルフセンのスピーカとアンプじゃなかったですか?


大嶋: そうですよ。アンプは動いてないですが、スピーカーは現役です。
これも10年以上売られているひとつです。
CDを買う人が少なくなって、もう廃盤になるそうですが。


中村: 僕のCDがはいったまま開かずの扉になってるバングちゃん。
     バング壊れてばっかりやなー。


大嶋: そして流れてくる音楽は中村さんセレクトです。
僕はここで初めて知った曲が多いですね。好きになった曲もたくさんあります。
よく、この曲の題名なんていうんですか?て聞かれますよね?
 

中村: はい。音楽は好みも非常にわかれるものでしょう?おしつけがましくないほうがいいですよね。
人のマニアックな部分って興味ない人にはほんとどうでもいいから。
ただうちのお客様はなぜか音楽好きが多い。
ブライアンイーノとか、スティーブライヒとか平気でわかるんやもん。


大嶋: それ、本当に思います。一人で店頭立ってると僕が選んだ曲なのかと思って、
話してくださる方がいると、
詳しくない分ちょっと申し訳ないくらいです。


カメラA: デザインは時代性が絡んでくるので、
 時代や人の感覚が変わると古く感じるものがでてくるのも仕方ないですね。


中村: はい。「古くならない」ものってそういうことと断絶されてるんじゃないでしょうか?


カメラA: 例えば?


中村: 太陽の塔とかさ。もう超えてるでしょう。岡本太郎の名言集って今なんか見れる?


カメラA: 「生きるというのは瞬間瞬間に情熱をほとばしらせて現在に充実することだ。
 過去にこだわったり、未来でごまかすなんて根性では現在を本当に生きることはできない。」


中村: やっぱそういうことだー。
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延々続いたトークもここで一旦終了させます。
この後続いた話の一部はアパートからひろばへに抜粋して掲載します。
読んでいただいたみなさん、ありがとうございました。











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