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11月のアパートにご来店いただいたみなさん、どうもありがとうございます。
「7人のアーティストと3組のデザイナーによるPANTOUFLE展」
ならびに「.Fuller」の新作と復刻エプロンの販売は終了いたしました。
今回のイベントに際し告知の時から、いろいろな方にご協力いただきました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
そして、告知です。
「7人のアーティストと3組のデザイナーによるPANTOUFLE展」を一週間延長します。
12月9日(日)まで展示販売いたします。クリスマスプレゼントにもぜひご利用ください。
「選ぶこと」に関しては日々いろいろと考えたりするのですが、
ここまで多種多様なデザインがある一つのジャンルの商品を扱ったことがなかったので、
選ぶ人の好みの多様さに、驚きと関心しっぱなしでした。
その中でも、売れるデザインというのはやっぱりあるんですよね。
あきらかに売れたデザインがありました。そしてそれは、短時間で売れます。
女性は男性に比べ、比較的選ぶのが早く、自分のかわいいのストライクゾーンをすごくわかっている。
いや、わかっているのではなく、かわいいことを感じやすいのでしょうか?
服を選ぶときと違ったのは客観的な目線を入れるか、入れないかです。
鏡を見るか、見ないか。
今回、女性の方が選ぶのが早かったのは客観で選んでないです。
完全に直感。
僕が今回選ぶときに気をつけたポイントはインテリアアクセサリーとしてどうなのか、ということ。
そして、ユーモアのセンスがひかり、自分の個性を投影してくれているような存在であること。
そういえば、みなさん選んだ人のキャラクターとなんとなく似通ったものを選んでました。
イベントは本当に楽しかったです。
今回ワークショップもやる予定でしたが、玉村氏といろいろ相談のうえ、次回やることにしました。
楽しみにしていた方、すみません。
そのかわり、.Fullerのエプロンとシャツを紹介できたこと、この機会に見ていただけたことは、
今後の方向づけの決定打となりました。継続していきたいです。
エプロンもそうですが、シャツも定番化します。
今回のイベントやブログなどで初めて.Fullerを知ったという方、
機会があるときにシャツを試着いただければと思います。
いろいろとわかってもらえることがあると思います。
自分自身もゆっくりした時間の中に身をおき、ようやくお店の住人として存在していられるなあと思えた、
かけがえのない月でした。
それもこれもたった一枚のバーバリークロスのエプロンのおかげだったんです。
そのエプロンをつけて、この1年どういうことを大事に思ってやってきたかふりかえり、12月を過ごします。
それでは、以前もご紹介させていただいたのですが、この文章で11月を終わります。
中村将司
以下は、スーザン・ソンタグの遺稿ともなった「若い読者へのアドバイス」です。
『良心の境界』(NTT出版)という本の序文に掲載されています。
自分自身について、あるいは自分が欲すること、必要とすること、失望していることについて考えるのは、
なるべくしないこと。
自分についてはまったく、または、少なくとももてる時間のうち半分は、考えないこと。
動き回ってください。旅をすること。しばらくのあいだ、よその国に住むこと。けっして旅することをやめないこと。
もしはるか遠くまで行くことができないなら、その場合は、自分自身を脱却できる場所により深く入り込んでいくこと。
時間は消えていくものだとしても、場所はいつでもそこにあります。場所が時間の埋めあわせをしてくれます。
たとえば、庭は、過去はもはや重荷ではないという感情を呼び覚ましてくれます。
この社会では商業が支配的な活動に、金儲けが支配的な基礎になっています。商業に対抗する、
あるいは商業を意に介さない思想と実践的な行動のための場所を維持するようにしてください。
みずから欲するなら、私たちひとりひとりは、小さなかたちではあれ、
この社会の浅薄で心が欠如したものごとに対して拮抗する力になることができます。
傾注は生命力です。それはあなたと他者とをつなぐものです。
それはあなたを生き生きとさせます。いつまでも生き生きとしていてください。(スーザンソンタグ)
「7人のアーティストと3組のデザイナーによるPANTOUFLE展」
ならびに「.Fuller」の新作と復刻エプロンの販売は終了いたしました。
今回のイベントに際し告知の時から、いろいろな方にご協力いただきました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
そして、告知です。
「7人のアーティストと3組のデザイナーによるPANTOUFLE展」を一週間延長します。
12月9日(日)まで展示販売いたします。クリスマスプレゼントにもぜひご利用ください。
「選ぶこと」に関しては日々いろいろと考えたりするのですが、
ここまで多種多様なデザインがある一つのジャンルの商品を扱ったことがなかったので、
選ぶ人の好みの多様さに、驚きと関心しっぱなしでした。
その中でも、売れるデザインというのはやっぱりあるんですよね。
あきらかに売れたデザインがありました。そしてそれは、短時間で売れます。
女性は男性に比べ、比較的選ぶのが早く、自分のかわいいのストライクゾーンをすごくわかっている。
いや、わかっているのではなく、かわいいことを感じやすいのでしょうか?
服を選ぶときと違ったのは客観的な目線を入れるか、入れないかです。
鏡を見るか、見ないか。
今回、女性の方が選ぶのが早かったのは客観で選んでないです。
完全に直感。
僕が今回選ぶときに気をつけたポイントはインテリアアクセサリーとしてどうなのか、ということ。
そして、ユーモアのセンスがひかり、自分の個性を投影してくれているような存在であること。
そういえば、みなさん選んだ人のキャラクターとなんとなく似通ったものを選んでました。
イベントは本当に楽しかったです。
今回ワークショップもやる予定でしたが、玉村氏といろいろ相談のうえ、次回やることにしました。
楽しみにしていた方、すみません。
そのかわり、.Fullerのエプロンとシャツを紹介できたこと、この機会に見ていただけたことは、
今後の方向づけの決定打となりました。継続していきたいです。
エプロンもそうですが、シャツも定番化します。
今回のイベントやブログなどで初めて.Fullerを知ったという方、
機会があるときにシャツを試着いただければと思います。
いろいろとわかってもらえることがあると思います。
自分自身もゆっくりした時間の中に身をおき、ようやくお店の住人として存在していられるなあと思えた、
かけがえのない月でした。
それもこれもたった一枚のバーバリークロスのエプロンのおかげだったんです。
そのエプロンをつけて、この1年どういうことを大事に思ってやってきたかふりかえり、12月を過ごします。
それでは、以前もご紹介させていただいたのですが、この文章で11月を終わります。
中村将司
以下は、スーザン・ソンタグの遺稿ともなった「若い読者へのアドバイス」です。
『良心の境界』(NTT出版)という本の序文に掲載されています。
自分自身について、あるいは自分が欲すること、必要とすること、失望していることについて考えるのは、
なるべくしないこと。
自分についてはまったく、または、少なくとももてる時間のうち半分は、考えないこと。
動き回ってください。旅をすること。しばらくのあいだ、よその国に住むこと。けっして旅することをやめないこと。
もしはるか遠くまで行くことができないなら、その場合は、自分自身を脱却できる場所により深く入り込んでいくこと。
時間は消えていくものだとしても、場所はいつでもそこにあります。場所が時間の埋めあわせをしてくれます。
たとえば、庭は、過去はもはや重荷ではないという感情を呼び覚ましてくれます。
この社会では商業が支配的な活動に、金儲けが支配的な基礎になっています。商業に対抗する、
あるいは商業を意に介さない思想と実践的な行動のための場所を維持するようにしてください。
みずから欲するなら、私たちひとりひとりは、小さなかたちではあれ、
この社会の浅薄で心が欠如したものごとに対して拮抗する力になることができます。
傾注は生命力です。それはあなたと他者とをつなぐものです。
それはあなたを生き生きとさせます。いつまでも生き生きとしていてください。(スーザンソンタグ)
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