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22:15:14
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「アパートから」 壊れた光をあつめて

9月のアパートに来店していただいたみなさん、どうもありがとうございます。
夏の残り香もだんだんと淡く消えてゆき、秋の到来を感じる今日この頃です。

アパートの9月は汽笛こそ鳴ってはいませんでしたが、まるで貿易港のように、毎日たくさんの荷物が届き準備に追われる日々でした。
入荷の度に6月の「アパートから」に書いたような作業をせっせと行います。
同時にコーディネートのモチーフもつかんだり、離したり。完成したり、しなかったり。
つまりコーディネートを考えるということは、目的がはっきりしていないといけないということ。
逆に目的がはっきりしていないと、コーディネートは完成しない。
というわけで、要は「目的」を、作るわけです。(無理にでも)
美しいピアノの一音一音が次の音を呼び込むようなものではなく、コーディネートはとにかくもう、意識的に作ります。

ふだん着ないような服で自分に合うコーディネートを「えいっ」と作り上げる行為は夏物にそろそろ飽きてきた今のみなさんの気分にぴったりくるのではないでしょうか?
この機会にご自身のコーディネートをアパートで一緒につくってみませんか?
そこで、10月1日から10回払い無金利フェアを行います。
期間中はニシカの別注アイテムが多数入荷します。ニットをメインにいろんなアイテムを作っていただきました。
もうすでに入荷しているアイテムもありますので、ぜひ店頭でご覧ください。

10月のフェアに際し、特に意識したのは「色(いろ)」についてです。
小林秀雄の言葉に「色とは壊れた光である」というのがあります。

太陽からやってくる可視光線は、波長の短い側から順に、紫、青紫、青、青緑、緑、黄緑、黄、黄赤(橙)、赤で構成されたヒトの目に見える波長のもので、
太陽光線をプリズムに当てると、スペクトルを得たきれいな光の分散をみることができます。いわば虹のようなきれいな光の帯です。
光そのものに色という性質はなく、光を受けた器官が色を作っています。
例えば、太陽からの光が、大気中の酸素、窒素、水蒸気などの分子や、光の波長よりも小さい微粒子にぶつかり散乱するとき、青のように波長の短い光が強く散乱されるので、空の色は青く見える。(Wikipediaより)
つまるところ、「色とは壊れた光である」

地中美術館にモネの睡蓮の絵がありますが、モネは「光の画家」の別称があり、時間や季節とともに移りゆく光と色彩の変化を生涯にわたり追求した画家であったそうです。
視界がとぎれないように角をなくしたモネの白い展示室は、地下でも自然光のみで作品を鑑賞できるようになっており、色やその場の音の波長の変化と長い時間リラックスして同調することができました。
不安定なものが好きで壊れた自己の断片をもつ僕(や あなた)がふだん影響を受けやすい色の作用に対し、受動的解釈をせず、共振することができたら、色は素敵なパートナーだ。

悲しいから青を着るわけではない。

青は海を表すのではない。

涙を表すのでもない。

光が壊れることで、出会える色はもしかすると自分だけにしか見えていないのかもしれない。

中村 将司
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